カリブ海トゥルムの世界観を味わい尽くすための定番観光周遊コース

written by さいどん -かくめいメディア・クリエイティブ担当-

今回はニューヨーカーのトレンドになっているメキシコのカリブ海側のリゾート地トゥルムを実際に旅行して体験したいという人へ向けて、トゥルムを知るための観光周遊コースについて紹介したい。

1日目:トゥルム市内の散策

カンクン国際空港からトゥルムへのアクセス

まず、トゥルムはメキシコの東側のユカタン半島という場所に位置し、カンクンという都市から130kmほど離れたところにある街である。

実はトゥルムには空港はない。また、日本人にとってはどちらかといえばリゾート都市カンクンのほうが人気だった。ほかにもトゥルム、カンクン以外にユカタン州の県庁所在地メリダや、コスメル島で人気のあるプラヤデルカルメンもある。だが、カンクンが注目されていたのは少し前の話である。それ以上にニューヨーカーがこぞって集まるトゥルムが小さな街にも関わらず今、世界で注目されていることがトゥルムの魅力や将来性を物語っている。

カンクン国際空港からトゥルムへの交通手段は4つ

1.レンタカーを借りる
人数が多い場合、これがおすすめの方法。シーズンによってはダントツに安い。トゥルムのメインコンテンツは中心街にないので、車が必要になる局面がかなり多い。ちなみにトゥルムにもレンタカー屋はあるのでそちらで借りるのもよし。また、乗り捨てのオプションも可能だ。値段はシーズンによって変動する。ネットでチェックor予約することを推奨。なおメキシコはジュネーブ条約に加盟しておらず、国際免許証は意味がない。日本の運転免許証とパスポートでレンタル可能。

2.バスに乗る 242ペソ(1500円)
1人旅の場合はこれがおすすめかもしれない。ADOというバス会社でチケットを購入し、カンクン空港のADOバスターミナルから出て、トゥルムのADOバスターミナルに到着する。また、カンクン市内にもADOはあるのでカンクンを周遊してからトゥルムにいくのもおすすめ。

3.コレクティーボ(乗り合いバン)に乗る
あまり、おすすめしないが値段はダントツに安い。地元民が利用する移動手段で人がギュウギュウに入るので、快適性ゼロ。また、運転も荒い。とにかく疲れる。

4.タクシーで行く 1800ペソ(10000円)
これもおすすめしない。基本的にタクシーは値段交渉が全て発生し、スペイン語が話せないとかなり不利。その上、ニューヨークプライスでふっかけてくるので異常に高い。さらに値段交渉において揉める可能性が高く、トラブルが発生するので、乗るしかない状況なら、とにかく車に乗る前に値段を確定させること。

トゥルム中心街を散策

トゥルムの街を地図で見るとこのようになっている

お店はこの②のエリアに集中しているのでこのあたりでランチやカフェでゆっくりしたり、お土産を見て回るといい。Taqueriaと書かれているところでは地元民も来るローカルのタコス屋があったり欧米人が数多く訪れるベジタリアン志向のレストランもあったりする。下記にこの周辺でおすすめのお店を紹介しておく。

Del Cielo

ここはブランチにぴったりのお店だ。スムージーやグルテンフリーなどベジタリアン・ヴィーガン用のメニューが豊富にあり、健康志向の欧米人が多く訪れる。定番のメキシコ料理もあり、店内の雰囲気もばっちりだ。
営業時間:毎日 8:00~14:30

Burrito Amor

ここはブリトー専門の超人気店で、タコス好きでがっつり食べたい人なら満足してもらえるお店。数多くの種類のブリトーがあり、ランチにもディナーにもぴったり。
営業時間:毎日 8:00~22:00

カリブ海とビーチストリートのエコホテルを満喫

ユカタン半島といえばエメラルドグリーンに輝くカリブの海だ。そして、ユカタン半島随一のトゥルムの圧倒的建築デザインのエコホテルも見ない訳にはいかない。ビーチへは中心街から③へ車かレンタサイクルでいくことになる。駐車場では200ペソ(1000円ほど)で車を駐車できる。このエリアでは一見ホテル利用者のみのプライベートビーチのように見えるがホテルに併設されているカフェやBARの利用者であればプールや海へ入っても問題はない。また、ホテルを通過しなくてもビーチに行ける場所は色々あるので自分で探してみるのもいい。

カフェ、BAR利用でビーチに入れるホテル

Ahau Tulum

Nômade

2〜3日目:ユカタン半島の世界観を味わうトゥルム近郊スポット

先ほどまではトゥルムの中心にあるものをメインに紹介したが、次は車で少し足を運ぶ位置にある場所を紹介しよう。

水中鍾乳洞セノーテ

セノーテとは、ユカタン半島エリアだけにある世界最大の水中鍾乳洞。詳しく言うと大昔の隕石の影響で出来た石灰岩質の土壌に雨水が流れ込むことでできた天然の井戸。透明度100m以上もあるといわれるセノーテは水の中にいるとは思えないくらい周囲がはっきりと鮮明に見える。世界中のダイバーがセノーテにダイブするために集まる。
ユカタン半島にセノーテは推定7000もあると言われているが、ここではトゥルムからアクセスしやすく、人気のセノーテを紹介しよう。

Dos Ojos(ドスオホス)

ドスオホスはセノーテの中で最も人気のあるセノーテといってもいい。ということは世界トップクラスで人気のセノーテということだ。場所はトゥルムとプラヤデルカルメンの間に位置し、このエリアでは最大級の大きさを誇る。ドスオホスという名前を日本語にすると「2つの目」という意味であり、名前の通り2つのセノーテがある。セノーテには遊泳向きのセノーテ、ダイビング向けのセノーテなどいろんなタイプのセノーテがあるが、ドスオホスは遊泳としてもダイビングとしてもおすすめのセノーテとなっている。ここに来たならばぜひともダイビングでセノーテの世界を堪能してほしいところだが、敷居が高いと感じるならば、遊泳のみではなく、Bat Cave(コウモリの洞窟)のガイド付きシュノーケリングツアーに参加するべきだ。

営業時間:毎日 8:00~17:00
料金:セノーテ1つのみ 250ペソ(1500円)
   セノーテ2つ 350ペソ(2100円)
   Bat Caveツアー 600ペソ(3600円)
   (ロッカー・シュノーケル・ライフジャケット:ウェットスーツ込み)
   ロッカー 50ペソ(300円)
   シュノーケルセット 100ペソ(600円)
   ライフジャケット 50ペソ(300円)
   ウェットスーツ 50ペソ(300円)

Gran Cenote(グランセノーテ)

グランセノーテはドスオホスと肩を並べる最も人気のあるもう1つのセノーテ。このセノーテはトゥルムの街からかなり近い場所に位置し、自転車で15分ほどで辿りつけるため、気軽に訪れることができる上、ドスオホスよりも価格が安い。では、ドスオホスよりもクオリティが劣るのかといえばそういう意味ではなく、ダイビングすることへの敷居がかなり高く、グランセノーテでは通常のダイビングとは違ったケーブダイビングであり、中・上級者向けのダイビングとなる。

営業時間:毎日 8:00~16:45
料金:入場 180ペソ(1000円)
   シュノーケル 80ペソ(480円)
   ロッカー 30ペソ(180円)
   ライフジャケット 50ペソ(300円)

古代マヤの遺跡

「マヤ文明」とは紀元前から16世紀のあたりまでユカタン半島を中心に栄えた古代文明。各地の遺跡からは、宗教的な儀式が行われたとみられるピラミッドや、複雑なマヤ文字が刻まれた碑文などが見つかっている。

トゥルム遺跡

トゥルム遺跡はマヤ文明の末期に繁栄した城壁都市だった。カリブ海が目の前に広がる場所に位置し、すぐ真下にあるプラヤパライソというビーチでエメラルドグリーンの海を楽しむこともでき、トゥルムの街から自転車で15分ほどでたどり着ける。ちなみに早朝・夜間は値段が跳ね上がり、夜間はライトアップされる。

営業時間:通常 8:00~17:00
     早朝 6:30~8:00
     夜間 17:00~19:00
料金:通常 70ペソ(420円)
   早朝・夜間 240ペソ(1400円)

チチェン・イッツァ遺跡

世界遺産に登録されていてユカタン半島で最も有名な遺跡。古代マヤ文明といえば、このピラミッドをイメージする人も多いのではないだろうか?このピラミッドの4面×91段の階段と最上段の神殿の1段を足した数、365段は暦を示しており、暦のピラミッドとも呼ばれる。また、春分・秋分の日の日没のとき、真西から照らされたピラミッドの階段の西に蛇が体をくねらせた姿が現れて、ククルカンの降臨とも言われていたり、古代マヤの不思議な世界観が詰まっているピラミッドだ。だが、トゥルムからはかなり遠くに位置するため車で2、3時間はかかる。

営業時間:8:00~16:30
料金:481ペソ(2900円)

エコロジカルパーク「XCARET(シカレ)」

XCARETはユカタン半島の自然の地形(ジャングル・川・洞窟・海など)を活かして作られたオールインクルーシブ型のエコパーク。ほかにもXEL-HA(シェルハ)、XPLOR(エクスプロール)など系列のエコパークがある。いわゆるディズニーランドのようなものだ。XCARETはトゥルムのとなりにあるリゾートであるプラヤデルカルメンのすぐ近くに位置する。50以上のアトラクションを体験することができ、マヤ・ビレッジ、カリブ海ビーチ、サンゴ礁水族館、動物園、ライフジャケットを着て自力で洞窟を泳ぐ川下り、遺跡、メキシコ民芸博物館、ナイトショー様々なコンテンツが楽しめる。

営業時間:8:30-22:30
XCARET(終日パス):入場券のみ/109.99USドル
XCARET PLUS:入場券・ロッカー・シュノーケルセット・ビュッフェ1食/139.99USドル
XCARET TOTAL:入場券・ロッカー・シュノーケルセット・ビュッフェ1食・追加アクティビティ/199.98USドル

シアンカーン国立公園

世界自然遺産でもあるシアンカーン国立公園は100万エーカー以上のメキシコ最大の保護地域の一つであり、110キロもある珊瑚礁は世界第2位だ。
ラグーンの中は、オオフラミンゴやワニ、海ガメ、マナティも生息している。シアンカーンに行く時はトゥルムのツアー会社からガイド付きでシュノーケリングやトレッキングのツアーに参加する必要がある。またカリブ海側のPunta Allenと遺跡のある内陸側のMuyilという街のどちらかに行くことになるがこの2つの場所は全然違う場所なのでツアー内容も変わってくる。

4日目以降:トゥルムをさらに味わう(番外編)

ここからはメインコンテンツではないが、トゥルムをより深く味わう上ではいっておくべき場所を紹介する。

Azulik(アズリック)

アズリックはJOIN THE TRIBEというコンセプトの元、部族をテーマに人類が地球環境とのつながりを取り戻すということを掲げている。
アズリックの建築様式は不規則なラインと有機的なデザインが調和することでまるで異世界に迷い込んだ気分にさせる没入型の現代アートである。このアズリックの建築はトゥルムが周辺環境とほどよく調和した共生型エコリゾートとして唯一無二の世界観を作り上げたきっかけになった。

ホテル:Azulik Tulum

7種類の全48のプライベートでエコロジカルなヴィラはマヤの職人たちと共に全て手作りで建てられた。照明はキャンドルしかなく、エアコンや冷蔵庫、Wi-Fiなどの電気を使用するものは一切ない。完全にデジタルデトックスできる環境でありながら利便性とは離れたラグジュアリーが堪能できる。

レストラン:KIN-TOH

Azulik Tulumの中に併設されているレストラン。鳥の巣のような圧倒的な非日常空間からはトゥルムのジャングルやカリブ海を一望できる。ここではマヤとメキシコのフュージョン料理を食べることができる。テーブルに着くまでにハンモックネットや吊り橋が至るところにあり、レストラン内だけでもフォトジェニックな場所がたくさんある。また、KIN-TOH以外にも日本人シェフによる和食とメキシコ料理のフュージョン料理が食べれるTSEEN JA、朝食・昼食用レストランのCENOTE CAFEが併設されている。

ギャラリー:Azulik Uh May

Azulik Uh Mayはトゥルムから車で15分ほどの場所にある。古代の知恵に根ざし、最先端のテクノロジーを駆使して、人と自然が完璧に共存できる社会の新たなコンセプトを定義しており、完全に異空間としか言えないくらい見たこともない建築様式のギャラリーが目玉となっている。
営業時間は火曜〜日曜12:00〜18:00

リトリートセンター:Holistika

リトリートセンターという言葉にピンと来ない人はいるかもしれないが、一言で言い表すならば精神性をアップデートする道場である。実はリトリートにはのんびりしたり、精神を休めるという意味があるが、それだけではない。リトリートは自分がなぜ人として生まれてきて「存在」しているのか、客観視できない自我と言う「自分の意識・無意識」をより深く知ることなのである。
また、リトリートセンターについてはこちらの記事に詳しく記述している→世界にある、人生を変えてしまう圧倒的体験ができる施設「リトリートセンター」とは?

トゥルムに来る意識の高い旅行者の中にはこのような精神的な体験を求めて来る人が多い。このHolistikaでは数多くのリトリートクラスが開講している。アシュタンガヨガ・クンダリーニヨガなどのヨガはもちろんだが、エクスタティックダンス・ブレスワーク・カカオセレモニー・テマスカルなど様々なものがある。
聞き覚えのないものばかりだが、リトリートはこれだけではない。
体験したこともそうでない人も、自己の探求という精神の旅へ出てみてはいかがだろうか。

メキシコのカリブ海トゥルムがなぜ世界から注目されているかについて→世界のトレンド「トゥルム」がなぜ今、海外移住先として最先端なのか?


現在進行中のプロジェクト

〜世界中が居場所になる「ファイナルランド」を作る〜

現在進行中、村づくりエンタメ番組「#かくめい」

https://www.youtube.com/user/KakumeiMinna

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